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天才ぴかりん・作
ぴょんへび
― 1997.11.15 ―


 ある森の中に、ぴょんへび というへんな動物がいたそうだ。
 なき声は名前と まったく同じ。こうなくんだ。
 「ぴょんへびぃーーー!!」
 へんだよねぇ。
 しかも、10メートルぐらい近くにいると 耳がこわれるくらい、うるさいんだ。


 歩き方がちょっとへん。
 ジャンプ、ジャンプしてる。
 たべものは、ネズミやカエルなどなど
 かくれてても、大きい耳でなんでもききとる。
 コソコソとすこしでもきこえるととびついてたべてしまう。

 ある日。
 森のそばを おじいさんが通りかかったんだ。
 そのおじいさんは うんがわるかった。
 ちょうど、 ぴょんへびが ないたとこだったんだぁ!
 「ぴょんへびぃー!」
 「あわわわわわー!」
 そのおじいさんの ビックリしたことといったら…。
 かみの毛は つったってるわ、まゆげはとんでるわ、耳はカチンコチンだわ、
 目はとびだしてるわ、鼻毛はでてるわ、口はあごの下までいってるわで
 たいへんだったんだー。
 でも、そのおじいさんが スゴイ!
 ふつう、わかい人でもたおれるのに、おじいさんは、たおれるどころか
 いぜんよりも、ずーっと元気に なりおった。
 すごい人とあだ名をつけてもらったおじいさんはいつもわらっていた。

 おしまい。 


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