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天才ぴかりんのバイク教習奮戦記
2008夏

はじまり   第1段階   第2段階   総仕上げ   免許皆伝

新ぴかりん日記より抜粋

7月21日。(月)

技能教習ふつかめ。
前回と同じメンバーに先生がひとり増えて、マンツーマン。

壁に向かって発進停止をした後で、まわりをぐるぐるひたすらぐるぐるしました。
メインはギアを3つ目まで上げることだったっぽいです。
直線ではにゅーんと加速しよう、さあ加速、ばんばん加速、加速加速、もっと加速!
って感じでした。先生の指示は。
ぴかりんゆっくり走りすぎて、何度も加速せいって言われました。
おしとやかだからそんなにスピード出せないの。うふ。
発進するときにエンストしました。以降はアクセル多めに回してみました。
そしたらなんか右側のメーターが毎回ぎゅーんと振れます。まあいいか。
ギアをセカンドにしようとしてガッとやったらなぜかちょうどよくニュートラルになって停まりました。
いつもはなかなかならないくせに、こんなときだけちょうどいい蹴り上げ具合。
発進するときと停まるときに、ウインカーで合図を出すのもちょっとだけやりました。
ウインカーのスイッチの真下にはクラクションがあります。
教習所のすぐ隣はマンションなんで、鳴らすと教習所のおじさんたちがいっぱい頭さげなきゃいけないそうです。
……うっかり鳴らした。おじさんごめん。

そんなこんなでにゅーにゅーぐるぐるしました。
直線ではギアを3にして、曲がるときには2に戻して、また直線で3にしてってのをやりました。
が、直線が短すぎて3にした直後にもう減速しなきゃなんないよ。減速やだよ。上手にできないよ。
二輪のコースが都内で一番広いと自慢されたけど、そんなには広くないのです。
加速したりギアを上げるのはわーいです。減速したり停まったりは苦手です。
順番がよくわからんかったのですよ。
走り出してギアを上げたらもう停まらないでばびゅーんとあの世にさよならばいばい。(T-T)
今の状況、あれよ。鉄棒で大車輪はじめたけど上手に飛びおりられない人みたいな。
でもよく考えたら停まれないのは危険なのだよ。今のわたしが道路で走ったら、人をたくさんはねるよ。
今日の学科で「停止が大事」と言ってたし。よく見ると、道にも一時停止する線がいっぱいだし。学科でブレーキのこと教わったから、次はたぶん大丈夫さ。

帰りに自転車に乗るとき練習しました。
アクセルはないので、回したふりだけして「ぶーん」とか「わーん」とか効果音付けは自分で。
自転車乗りながら「ぶわあああーん」なんて言ってる人、はたから見たらあやしいに違いない。
しかもペダルをこぎながら足もがこがこ動かしているのだよ。
技能の帰りは膝パット入りズボンにブーツだったから、余計にのりのりな人みたいだっただろうな。
のりのりじゃないよ、別に。のりのりじゃないですってば。
発進とか停止とかギアの上げ下げとかは感覚で慣れるしかないと言われたので、はよ慣れようと思います。

技能教習後、いっしょにやってたお姉さんが声かけてくれました。
前回もいっしょでしたね! みたいな。可愛い人でした。
しかもわりとへろへろだったわたしに「難しいのによくできますね」とほめてくれました。
できてないけど……人は自分よりうまく見えるということなのよ、きっと。
彼女はエンスト2度でちょっとへこんだようでしたが「四輪のエンストよりはどっきりが少ないです」と笑ってました。
なんか可愛い。可愛いよ、この子!
彼女は2回続けてで、わたしはその後学科だったから、いっしょに教習はたぶんこれっきりです。
にしても可愛かったなー。帰りにも会ったのですよ。うひょー。

教習所めっちゃ混んでるです。
明後日なんか一カ所も空きがないのよ、すごいのよ。
インターネットでも予約できることを知ったから、今度からはそれを活用するわさ。


7月22日。(火)

母しゃんに湯せんしてもらったさんま煮をもりもり食べて技能教習へ。

今までで一番晴れてる教習です。もうげっそりです。日陰も暑い。
ちんたら走ってたら先生が「このくらい加速していいんだよ」ってのを教えるため、後ろに乗せてくれました。
わーいわーい! タンデムは安全だなあ。なんかほっとするよ。
先生が「怖いかな?」ときくので、先生の対応のことかと思って横に首振りました。
が、どうやらスピード上げるのは怖いのかって尋ねてたらしい。そんなこたないよ。
直線はとにかくがんがんとばせということだったので、直線はなるべく加速しました。
元気な感じで。なんせわたし、ぴちぴちギャルだから。
でも加速いっぱいすると楽しいです。涼しいし。
すると今度は「カーブはもうちょっとスピード落としてね」といわれました。
落としてたと思ったのに、速さの加減がむずいです。
2速、3速、2速、3速、のギアチェンジをしていたはずが、気づくと違っていたようです。
直線が4速、カーブが3速で走ってたようです。
教本読んでたらギアを4速まで上げると書いてあったけど、そういう指示はありませんでした。
わたしもやったつもりなかったけど、ギアは無意識に多めに上げちゃうみたいです。気をつけます。

前回やったつるつる走るのの他にもニューイベントがありました。
障害物をよける。よけるときウインカーも出す(もちろんうっかりクラクション鳴らした)。一番外側の車線走る。8の字。まっすぐの道をくねくね走る。前輪ブレーキ、後輪ブレーキだけで停まる。数回ブレーキ踏んで停まる。
くねくねはすらろーむってやつのさわりなんだそうです。
くねくね走行してたら、だんだんとスピードが下がって、停まりそうになりました。
よく見ると、緑のNのランプがついてる……。
あいかわらずなってほしくないときだけ無意識にかこんと踏めるようです。嬉しくない!
うっかりニュートラルが今日は2回もあってげろーんとなりました。たぶん足の位置が前すぎるのです。
そんなだから、がったがたスピードで走ってます。おそろしかろう、まわりの諸君。
いつも一番前(先生のすぐ後ろ)走らされてるけど、後ろの仲間たちはわたしの被害を受けているだろうな。確認してないけど。
停まるときもうっかり2速のまま停まったのが1回ありました。
上げるより下げる方がむずいです。

そうそう、ブレーキの練習のときに「ブレーキはじわっと」とか「やさしく、ゆっくり」といわれてたんで極力やさしく引きました。
そしたら前を走ってた先生のバイクのぎりぎりすれすれで停まりました。
「ええーっ」となぜかオーバーに怖がられました。先生の反応、へんでよくわかんない……。
先生が前ブレーキだけで停まるとこんなに危険よってのを実際にやってみてくれましたが、普通にきれいに停まってました。
そんなに上手に停まっちゃったら、危険を感じないじゃないか!
それにしても教習中の先生はいつも楽しそうだなあ。ありゃそうとう好きだな。
今回は前回とは違う先生でした。新鮮。

学科の先生が適性検査のときのおじさんで、名前に亀の字がつくので心の中では勝手に亀ちゃんと呼んでいるのだが、けっこう好きです。講義が楽しい感じです。残念ながら四輪の先生らしく、技能を教わることはないっぽいです。おしいわ。
そんなこんなでまた楽しくできたです。今日になったら突然空いてたから予約も取れた。幸運だー。

技能は朝10時から。
続けて11時から学科をひとつ受けて、一度家へ。
皿洗いして洗濯物とりこんで浴衣ひろげてたまご食べて、銀太に書いてくれと頼まれた文章をかきかき。

峠でびゅーんと消えるあの人に、半クラッチと後輪ブレーキをうまく使うと上手に乗れるよとアドバイスをいただく。
前輪ブレーキは中指だけで引くとちょうどよく引けるのだ、とも教えていただいた。
自転車で実践してみたけど、中指だけで引くとやさしい感じで引けるのですよ。すごい…!
さらに映像も見せてもらいました。なんか、教習所をたくさんのバイクたちがぐるぐるくねくね走るパレード。
すごかったー! まだ最後まで見てないからあとで続きを見せてもらうのだー。
そんなことしてる間に学科に行く時間がせまる。米をセットして改めて教習所へ。

1時間受けて、即帰宅。ちょっと昼寝、せっせとご飯作り。食べる。
7時ごろから浴衣を着始める。7時半、銀太とともに出発。
盆踊りの練習会に参加しました。久々の浴衣はうっかり死人の着方するとこでした。ひぎゃ。
銀太の指示によりなおしました。銀太は盆踊りもいっしょにきてくれたです。
盆踊りも楽しかったし教習も楽しかったし、一日体力全開で頑張った感じです。
ねむいー。


7月23日。(水)

初の2時間連続教習。むふふ。
お手本…。
40キロまで出す練習とか。ウインカー出したり消したりとか。
これがなかなか出んとよ。1回か2回しか40キロいかなかった。

今日の先生はやけにたくさん後ろに乗せてくれた。
わかりやすいんだけど、肩をつかむのが乗りづらい。まあいいけど。
1時間目の思い出は40キロ出すための加速の練習。
前に誰かいた場合はあまり加速するとつっこんじゃうのでセーブせねばならぬ。
1時間目は生徒が多く、加速できるタイミングが少なめだった。
加速の練習は楽しいです。はやくほんとのびゅーんスピードが出せるよう頑張るよ。
そしてまたしてもひとつ上のギアで走ってたときがあったらしい。
やべーよ、なんでこうもギアあげまくっちゃうんだよ、わたし。反省するよ。
先生はもうひとりの生徒さんにつきっきりでなんだか少し寂しかったです。
わたしもいっしょに加速してほしかったにょー。

2時間目は同じ項目を受ける生徒がいなくて、一対一の教習でした。
つきっきりでした。わーい。ゴージャスな気分。
曲がるのメインの練習なのでよく転ぶから、ミラーは外して乗りました。あるつもりで乗るという。
みんなの好きなスラロームとか、S字カーブやせまいかくかくした道なんかをやったのさ。
わたしもみんなと同じくスラロームが一番好きよ。

スラロームとS字は終わったところで停まるのがうまくできぬのよ。
S字とかくかく道は左ぎりぎりを走るのがうまくできぬのよ。そして信号がむずいのよ。
なんといっても停止線で停まるのがさ……現実に道走ってて停止線や信号で停まれないとあんなことやこんなことになってたいへん危険なので、これは上手にできるよう頑張らねば。
停まったり走り出したりってのは、特別に練習するってことはないけど、毎回停まったりなんなりってやるから、だんだん慣れてきたっぽい。もっと自然にやりたいでごわす。
かくかく道は一度ばこんとカラーコーン倒したけど、なんとか通過できた。
S字もまあ左端に寄るのと出口付近では右端に停まるってのがいまいちできないけど、通過はできた。
スラロームはまだ8.8秒もかかっているけど、先生はなぜかほめてくれた。わー。ほめて伸ばすタイプなのかもしれない…。

最後に一本橋ってのに挑戦。
くねくね走る上のみっつもしかり、最初は先生の後ろに乗って通る。ひょー。

1回目挑戦。前輪が乗ったらすぐ落ちる。
2回目挑戦。そもそも一本橋に乗らずに通過。(・・;)
先生「なんか気持ちで負けてない?」
ま、負けたー。( ̄□ ̄;)!!

先生がよいおまじないをしてくれるというので、ニュートラルの状態でエンジンを切って両足はのせる。先生が後ろから押してくれる。
そのまま一本橋に突入。先生へいこらしながら頑張って押してくれる。
先生「え、ちょ、ちょっとくらいバランスとろうとしてよー」
すいません。完全脱力してました。ハンドルも動かさないのかと思ってた。
先生「まっすぐなんて絶対無理だよ、30センチ(横幅)の分は動かしていいんだからね!」
へいこらよっこいとしながら、先生、わたしの乗ったバイクを一本橋全部を押しきる。すげー。力持ち!
だいぶ疲労した(わたしが疲労させた)先生は、今のおまじないが絶対効くはずだ! と励ましてくれる。

そんなわけで3回目の挑戦。フツーに乗ってフツーに渡りきる。
6秒だからかなり速すぎたけど、渡りきれたんでわたしはにこにこ、先生もほっと一息。
もう時間になっちゃったからそこで教習は終了。てくてく戻る。

先生「スラロームとかS字とかがけっこううまくいったから、一本橋でいきなり落ちるとは思わなかったよ。はは…」
妙な笑いかたされた……!
先生「普通はカーブできたら直線は簡単なはずなんだけど、直線の練習は多めにしたほうがいいかもね」
直線とは一本橋のこといってるらしい。にゅー。にーぐりっぷ!
でも今回の先生は(2時間とも同じ先生)かなり親切丁寧でやさしかったなあ。
曲がるところもやたらほめてくれたし……やっぱりほめて伸ばすタイプなのかも。

くねくねしたりタイムはかったりとにかく加速したり黄昏時の運転だったりライトつけての運転だったり初の2時間連続教習だったりで、楽しかったです。
毎回楽しかったなんて書いてる気がする…でもほら、くねくねが始まると楽しくなるって誰かいってたし。
その誰かはなにもない道路でもくねくね走ったりするわけだし。楽しいんだな、きっと。
まだちっとも転んでないけど、転んでおいたほうがいいのかな…。
ミラー無し状態だしせっかくだから転んだほうがいいのだろうか。むむ。

帰ったらご飯のしたくしましたが、ここのところ動作が素早くできます。
教習帰りで疲れてるからか、はやく済ませようという気持ちがはたらくようです。
忙しいときほど仕事がはかどるとはこういうことなんですねー。
明日は技能教習はお休みです。寝る。


7月24日。(木)

第一段階の学科を制覇した。

技能教習のときに上着を貸してくれてる某ライダーに、先日途中まで見た映像の続きを見せてもらいました。
その後、他の動画やなつかしの写真などなども見せてもらいました。
母しゃんがあのズボン(わたしが技能のときはいてるやつ)を買ったのはサーキットを走るためだということも聞きました。そーだったのか。
若き日の母しゃんも写ってたよ、いっぱい。
スラロームとか一本橋とかのコツも伝授されました。
いたれりつくせりだなあ、わたし。


7月25日。(金)

本日の教習。10時より開始。
むっちゃ暑かったです。はじまる前からげろりんぱって感じでした。
でも途中で水飲んだので干からびずに済みました。
一日空いたからか暑かったせいかわかりませんが、朝の教習はがったがたでした。
もう血液ガッタガタ並みのがたがた具合よ。

乗る前、こないだ教習見てくれた先生が「その子こけないからミラーついてても大丈夫じゃん」といってた。
それは覆されたよ、あっさり。
バランスの一環で8の字やりながらゆっくり発進ゆっくり停止っていうのをやったんだが、2回も転んだよ。
横で見てた、いつも二輪事務所にいるおじちゃんが笑いながら助けてくれたよ。
バイク起こすのは自分でやったから、なんか起こすの手慣れてきた。ミラー無事だったし。

今日の先生はなにやらむっちゃ細い人で、後ろに乗ったとき腰をつかめといわれたのでつかんでたけど、とにかくほっそりだった。細すぎてつかみづらかった。
奥さんもバイク乗りで、ふたりでラブラブツーリングとか行ってるらしいよ。事務所のおじちゃんがいってた。
その後、S字をやる。もっとスピード上げてねといわれたのでばびゅんとつっこんだら。

カラーコーンぶったおして花壇に突撃した。

停まっておろおろしてたら、こないだ教習見てくれた先生が、今日の先生を呼んできてくれた。
わー。先生はきてくれたけど、花壇から出るのは自力だった。というかバイク発進したら普通に出られた。
一周走って戻るときにもクランクでカラーコーンぶったおす。
先生「速すぎ、速すぎ!」
そして次の一周に向けての一言。
先生「オフロードは走らないでね」
あう。(T-T)

一本橋も集中的にやって、なんとかちゃんとできるようになったっぽい。
タイム見てる余裕はなかった…メーターふたつあってどっち見ればいいのかよくわかんないし。
しかしタイムよりバランスとれてるかどうかをみるらしいよ。なによう、もう。

暑いし疲れちゃってちんたら走ってたら、もっと動物的勘を働かせろといわれました。
にゅー。そして最後にバイクを所定の位置に駐車するときも、ななめった。
先生「次、もっと気合い入れて頑張らないと、キビシイかもね」
がーん。(゜□゜;)!!

ちんたらしてたからかしら…いつももらえる冷やおしぼりももらえなかったし、そんなダメだったですか。
そういえばウインカーの出し忘れをいっぱい注意されたよ。あのせいだろうか。
いや、いいんだけどさ。自分のタオル持ってってたし……なんにしろしょぼーんなのさ。

夕方6時にも行きました。
シミュレーターをつかった教習ってことで、なにやら急ブレーキかけさせられました。
ブレーキ弱すぎて停まるまでに20メートルくらい進んでしまったよ。
全部で3回やるのに、3回目はギアチェンジのときクラッチ戻し忘れてちゃんとできへんかった。
先生には「これじゃ死んでるよ」とかいわれるし。うー。うー。

第2段階で急制動やるっていってたじゃないですか。なんでシミュレーターでやるんですか。
あんなしょぼい映像で必死にブレーキかけられるかっての!
なんかもう、シミュレーターは向いてないっぽかった。(T-T)

そんなこんなでつまづいた教習でした。
あと2回で第1段階のみきわめがやってきます。
コース覚えたりしなきゃいかんらしい。難関だあー。


7月27日。(日)

はちたいのひなので、はたごやのてーしゃつきました。
旅籠屋

違うのです。無意識にタンスの一番上にあったのとったらたまたまはたごやTシャツだったんです。
それはまあおいといて。

前回いまいちだったので出かける前は教本読みながらイスに逆向きに座って発進停止の練習とかしてた。
できないとつい落ち込み気分になってしまうので「今日も乗れる、乗れるぞう!」と気合いを入れて出発。
半クラッチとリアブレーキ操作のアドバイスももらったし、気合いは充分さ。

気合いのおかげか、教習所に着いて原簿もらうときや技能教習前の挨拶なんかに今までで一番すてきな挨拶ができた気がする。
やっぱり挨拶って大事だから、笑顔ではきはきしたいじゃない。
前回はもたもたしすぎて先生ご立腹(ってほどじゃないけど)だったので今日はきっぱりはきはきを目指したつもり。
乗車もいつもよりはやく、走り出しもはやく、ブレーキは……うんちょっと遅め。(^-^;

今回は生徒ふたりの教習だった。これなら前にもあったことだが、今回違うところはここ。
わたしが一番後ろ走ったってとこさ!
別にどこ走ったっていっしょなんだがね、前に生徒がいるということはあれだよ。
急ブレーキをかけられたらわたしも急ブレーキで停まって追突しないようにせねばならぬのだよ!
前走ってたのは眼鏡でエンストの多い男の子だった。停止の練習になった。すっごく練習できた。
むしろ前がつっかえてるときのほうが停まりやすいなあと思った。

そして3台連なって走ってて、なぜかわたしのときだけ信号が赤。停止の練習かそれとも嫌がらせか。
ぎゃーんと行けば行けるんだろうけど、あちこちに先生たちがいる状態で黄色で加速するわけには……。
という具合にいっぱい停まる羽目になったんで、あぶねっと思って急ブレーキかけてにゅっと前のほうに沈んでもこけそうにならなくなった。
がこがこしても大丈夫になった。わー。

本日のメニューは坂道発進、ビッグスクーター試乗、おさらいとコース説明。
坂道の発進はまだとろいけどなんとかできるようになった。よかった。
音で判断するってのがわたしにはなかなか慣れぬので、発進すぐできたり非常に時間がかかったり、むらむらだったけどなんとかOK出た。
坂道をのぼっておりてまた坂道なので、同じ場所をぐるぐるとまわることになる。
で、回るときにちょっと小回りしなきゃならんとこがあって、小回り苦手だから道路いっぱい使って回ってたら後ろにいた大型教習してた先生につっこまれた。
(大型の)先生「もうちょっと小回りしてねー。小回りだよー」
はいー。

でも驚いたのはその後でさ……もう一周してきたとき、前がつかえてて小回りの途中で停まらにゃならなくなったんだ。一番苦手だよこれ。
(大型の)先生「はーい、Pさん、前見てね、前ー。もうちょっとはやめに前見ようねー」
で、前を見てなかったため、もう停まらなきゃいけないと思ってブレーキかける。
(大型の)先生「おおう、急ブレーキ! 前輪ブレーキはこのくらいでいいから。このくらいで。PさんOK?」
OKです。実際にやってみせてくれるほどなのでかなりOKな感じです。
ぎゃー前が、ぎゃー回りながらかよ。と思ってたから顔を見る余裕はなかったんだが、あなたはなんて先生でしたか。
なんでわたしの名前を覚えているんですか。
今日いた先生の中で2時間教習見てくれた人はいないから、たった1時間でわたしの顔と名前を覚えちゃったんだろうか。
いや、ヘルメットで顔は見えないから…ということは装備が他と違うせいか、もしや!
後から、先生たちに見分けられて覚えられているんだろうかと思ったら、なんか照れた。

ビッグスクーターはお試し程度の5分体験みたいな感じ。一応項目にあるから乗ろう、なんて程度。
これがね、ものすごいっすよ。ものすごく…意味わからん乗り物なんですよ。いやわかるけど。
すごかった…なぜか上手に曲がれなくてびっくりして、後輪ブレーキの位置をど忘れした。

先生「どうかな、乗った感想は」
眼鏡くん「簡単で乗りやすかったです」
先生「Pさんは」
わたし「こ、怖かったです!」
先生「え、怖かったのか…まあ普段と違うから多少は違いにびっくりするかもしれないけど、バイクと生活してたら乗る機会もあるだろうから」
わたし(乗らにゃいかんのか!)
先生「今、すごく人気だからね、ビッグスクーター」
わたし(いやわたしの中ではぜんぜん人気ないから!)

先生「あ、ところで、これってなんだかわかる、これ」……ハンドル左の下についてる物体を左右に動かす。
わたし「わかりません!」……なぜか無駄に元気に言う。
先生「四輪自動車なんかによくついてんだけど、これ、サイドブレーキね」……なぜか苦笑みたいな表情。
それなりに楽しかった。わたしはいつもより元気だったよ。

その後、次走るAコースってのをぐるぐる、といっても信号や坂道で時間くっちゃったので一周弱しかできなかったんだけど。
次もおさらいから入ってくれるというので安心してしまうよ、わたしゃ。
そんな具合で今日はおひらき。

ウインカーの消し忘れも一度きりだったし、目視もちゃんとできたし、教習所の先生たちにはなんか目かけられてるっぽいし、やればできるんだにゃーと思ったのだった。
たぶん今回が一番うまく乗れてたんだと思う。なぜかといえば、全然疲れてなかったから。
前回はへんなところが筋肉痛になってひいひいしたけど、今回は暑かったから水飲みたいなあって思うくらいで。
もう1時間くらい余裕で乗れそうだった。前回は15分休んでからじゃないと自転車に乗れないくらいだった。
今日も乗れるにょはきはき元気が効いたのかしらと思います。
わあいわあい、よかったよかったー!

教習中にちょっと雨降ったけど、走っててもぽつぽつくらいの超小雨でカッパを着るには至りませんでした。
帰りはもうちょい多めの小雨でしたが、洗濯物をとりこむのは間に合いました。
甚平着てがにまたでスクーター乗ってる兄ちゃんも特に急いでませんでした。
ナップスの通りさ、半袖半ズボンでバイク(主にスクーターだが)乗ってる人すごくいっぱいいるのですよ。
こ、怖っ! トラックの運ちゃん(←たいていやさしい)が天使に見えるわ!

そんなこんなでいろいろありましたが(教習所で)この後はご飯作ってから浴衣を着て盆踊りです。
我ながら充実してるな、なんて思います。


7月28日。(月)

教習日記。第1段階みきわめ編。

はじめて女性の先生に教わる。とても若々しくて元気いっぱいな人だった。

最初はいっしょにぐるぐる走って、Aコースというのを覚えるのと小回りを上手にできるようにの特訓をする。
L字というおニューな場所を集中的にぐるぐるまわる。まわるまわる。
小回りのときに転びそうになるのは先生曰く「曲がり角ガン見しすぎ」らしい。
たしかに。先生は豪快に笑って「バイクは正直なのさー!」とさけぶ。ほんと元気だなあ。
なるべく前をみるようにしてちょっとできてきたところで集中講座は終了。

途中で先生が他の先生の服を指さして「シャツ出てる! ださい! しまえ!」とさけんでた。

Aコースっていうのを走りました。覚えたつもりで実は覚えていなかったらしい。
みきわめはじめて少ししたら、まさかのお天気雨。替えがないのにズボンがぬれる……。
道はばっちり間違えた。途中で坂道に行くのを間違えてスラロームに行ってしまう。
先生「あはは…じゃあスラロームやっていいよ。スラロームやんなよ」
もう一度、坂道に行こうとする。が、やっぱりスラロームに行ってしまう。

実は曲がるところが違うんだけど、どうもスラロームコースで曲がってた。
スラロームを集中的に練習してた人がいたから、なんかついて行ってしまった。
別にわたしがスラローム大好きってわけじゃないよ。いや好きだけど。
そして小回りするとこで前に止まってるバイクがいて、わたし相当かたむいてたので、こける。
左側にこける。雨の中こける。草むらにダイブ。体のみがオフロードへGO。

あーこけちゃったー。と思っていると、前に停まってたバイクの隣にいた先生が駆け寄ってくる。
「大丈夫!?」とか言いながらいっしょにバイク起こしてくれた。
こけると先生がみんなやさしく心配してくれてなんだか嬉しいよー。
何度もお礼を言って、わたし担当の先生もお礼言って、先生に先導されながらも雨の中なんとかコース完走。

でろーんとしながら待ってたら先生がやってきて「みきわめ終了!」と原簿を見せてくれた。
わたし「えー。でもコース間違えましたけど」
先生「いや、基本的な操作の出来を見るのが優先だから、コースちょっと間違えたくらいで不可にはしないよー」
わたし「なんか盛大にこけましたけど」
先生「まあ第1段階だし、ここのとこでミスをそんな厳しくしてたら誰も2段階にあがれないからさ」
わたし「そーなのか……」
先生「そのかわり、第2段階はしっかりコース覚えて完璧にこなしてよ! じゃあお疲れ!」
なんつーさわやか元気っこなんだ、先生よ。女性ライダーってすげえ。

かぎを返しに事務所へ行くと、前にもいたおじいちゃんがいて、応対してくれました。
おじいちゃん「大丈夫だった?」
わたし「なにがですか」
おじいちゃん「さっき転んでたから」
わたし「ぎゃわ…見てたんですか」
おじいちゃん「え? ああ、たまたま通りかかったんだよ、そのとき。たまたま」
たまたまって……雨降ってたのにですか。
わたし「はいまあ大丈夫です。こけるの慣れてるんで……」
慣れてるってなんだよ! と後で思ったけどもう遅いよ。
慣れてるじゃなかったかも。こけるの得意なんで、だったかも。どっちもかわらぬか。
そんなしょっちゅう転んでないよー。うわーん。でも転んでも怪我ないのは事実。

転んだ後、確認忘れちゃってたけどミラーがすごい角度になってた。
交差点で停まったときなんとか直したけど、今回のバイクはミラーがもともと虚弱だったっぽい。
だって最初に走り始めた時点ですでにあらぬ方向向いてたもの。(ミラー合わせ不足)

そんなわけで、なんとか第1段階を終了しました。

第1段階終了

今日のうちに早速第2段階の学科を3つも受けてきたよ。けふー。
学科は学科で先生の思い出話みたいのがおもしろいので楽しいです。

2008年8月8日UP

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